ウインターカップ2020 第73回 全国高等学校バスケットボール選手権大会


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青森県男子

2020年12月16日

八戸工業大学第一と八戸学院大学光星による八戸勢同士の決勝となった青森県男子のウインターカップ予選。お互いの特性が分かっているなか、型にはまらない多彩な攻めを繰り広げた八戸工業大学第一が勝利し、2014年以来となる6年ぶり4回目のウインターカップ出場権を得た。

近年、青森県代表として全国大会の出場をつかんできているのは八戸学院大学光星。ウインターカップでは過去5年で3回、インターハイには3年連続で出場し、ことしの7月に開催した青森県のインターハイ予選代替大会でも優勝を果たしていた。八戸工業大学第一は八戸学院大学光星に対し、青森県新人大会、代替大会と連敗しており、ウインターカップの懸かった今大会で、ついにライバルに打ち勝っての優勝となった。

当初、ウインターカッブ予選は10月24日から26日で実施予定だったが、10月に弘前市内で大規模クラスターが発生し、体育施設が閉鎖となったため、11月14日から16日に延期とし、会場も変更することになった。弘前市周辺の学校は部活動も制限され、満足に練習ができない状況も起きていた。しかし、それ以前はコロナ禍の影響は比較的少なく、7月23日から26日には代替大会も開催できた。夏季の代替大会では上記2チームに加え、弘前実業、青森山田がベスト4に。1月の青森県新人大会でも同じ4チームが上位を占めており、決勝リーグでは八戸学院大学光星が3勝で1位。八戸工業大学第一、弘前実業も青森山田が1勝2敗で並んだものの、得失点差で青森山田が2位となり、八戸学院大学光星とともに東北地区新人大会に進出した。

ウインターカップ予選では準々決勝で青森山田を柴田学園が75-70で破りベスト 4 入りを果たした。柴田学園(旧・柴田女子)は女子チームが強豪として知られているが、2019年より共学化し男子チームも創設。八戸工業大学第一との準決勝では60-90で敗れたものの、強化に力を注いでおり今後に注目されるチームである。
過去26回のウインターカップ出場を誇る伝統校の弘前実業は、直近では2018年に県代表となっている。例年ウインターカップ予選では強さを見せるが、今大会では準決勝で76-92と八戸学院大学光星に敗退した。

こうして迎えた決勝は出だし八戸学院大学光星がリードするも、八戸工業大学第一が追い付くと取られたら取り返す展開で、45-42と八戸工業大学第一がわずか3点のリードで折り返す。しばらく互角の状況が続くが、八戸工業大学第一の松本凱人、平澤遥斗がインサイド、アウトサイドと得点を決めだすと、ディフェンスでもプレッシャーを強めて点差を開き、3クォーターを25-16としてゲームのアドバンテージを握った。結局、このクォーターの点差を守り切り、94-81で八戸工業大学第一が優勝を遂げた。司令塔の松本凱人が3ポイントシュート、ドライブとチーム最多の23得点を挙げる活躍だった。

ウインターカップにおいて青森県男子は、8大会連続で初戦突破できずに終わっている。今大会の初戦の相手は報徳学園(兵庫)と強豪チームではあるが、初戦突破を目指してもらいたい。

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