石川県女子
2020年12月16日
石川では今年度、全国高校総体を県内で開催する予定だった。それだけに新型コロナウイルスの影響で本大会をはじめ、各地区予選、ブロック大会が中止になったことは非常に残念だった。また、多くの3年生が最後の公式大会に出場できず部活動を引退することになり、6月末に県総体の代替試合(1日限定)を開催。すべてのチームが出場できたわけではないが、3年生にとって記念に残る試合となっただろう。
9月からスタートした石川県高等学校バスケットボール選手権大会ウインターカップ予選では、無観客(保護者も入場不可)で実施。試合出場中以外はマスク着用を徹底し、ハーフタイムには次の試合の準備をしているチームをアップに入れず、試合終了後ベンチエリアの消毒を行い、完全入れ替え制で試合を進行した。このようにして、ウインターカップの出場チームが決定したわけである。
石川ではここ数年、津幡と鵬学園の2強が、毎回決勝を戦う展開となっている。今年度もこの2チームの力が抜けており、他のチームが対抗することはなかなか難しい。
前評判通り津幡、鵬学園とも1回戦から圧倒的な実力を見せて大会を勝ち上がった。準決勝で津幡が金沢、鵬学園が金沢商業を破って迎えた決勝戦、第1クォーターは鵬学園が25-17とリードを奪った。しかし、第2クォーターに入り津幡が反撃に転じる。ディフェンスのプレッシャーを上げ鵬学園の得点を6に抑えると、22得点を挙げるオフェンスで逆転に成功した。後半も鵬学園にペースを与えなかった津幡が78-66で勝利を挙げ、4年連続18回目の石川県高等学校バスケットボール選手権大会ウインターカップ予選優勝を果たした。
津幡高校は、昨年度のウインターカップでも活躍した。その際の大黒柱のセンターの選手は卒業したものの、その経験を持った選手が主力となっている。今年のチームは外角陣のシュート力と持ち前の機動力で県大会を勝ち切った。これまで2度のベスト4進出を果たしている同校だけに、三度“津幡旋風”を期待したい。