ウインターカップ2020 第73回 全国高等学校バスケットボール選手権大会


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香川県女子

2020年12月8日

香川県女子は英明がウインターカップに出場する。

予選では準決勝で観音寺第一に142-26と圧勝し、決勝も高松南を95-54で下し、2年振り23回目の優勝を果たした。旧学校名である明善時代から香川の女子バスケ界では絶対的な強さを誇り、英明と学校名が変わった2001年からもその強さは健在だ。

それでも、昨年の決勝戦では高瀬に54-97と敗れ、ウインターカップ出場を逃している。近年では高松南や高瀬が英明に追いつこうと力をつけており、7月に行われたインターハイ代替大会では英明、高松南、高瀬、丸亀がそれぞれのブロックで優勝した。

代替大会は7分x3クォーター制でベスト4決めまでに縮小され、2日間で開催された。関係者は代替大会が開催されるまでの経緯をこのように説明した。「香川は6月の頭から部活が再開しました。活動を始めて2カ月弱、約4カ月ほどチーム練習ができていない中での10分ゲームや4日間開催は難しい。上に繋がる四国大会もできない状況で、ブロック優勝でいいのではないかという判断でした。正直、会場候補に手を挙げてくれる学校も少なく、他の競技もやっていたので会場が足りなかったです。大会の運営自体も手探りの状態で、それで苦肉の策という形で2日間開催となりました」

こうした運営側の努力もあり、代替大会は成功に終わった。英明のキャプテンを務める西村乙華は「冬のウインターカップに向けて練習してきたことを試せる場でもあった。練習したことをやりきれた」と充実した表情を浮かべた。

華麗な1on1で得点を量産する絶対的エースの川田玲、高確率の3ポイントシュートと勝利への貪欲さが魅力でゲームキャプテンを務める長友れもんがチームの中心選手。関係者は「思い切りの良いシュートを打ち、多少強引でも決めに行くイメージがあります」と同校を称したように、鋭いドライブと高い決定力が一番の武器だ。

全国には留学生を擁するチームも増えている。身長が高いチームではない英明にとっては、高さ不足は不安材料となっている。それでも「決して身長が高くない中でトランジションを仕掛けていくスタイルは、日本が世界に挑むのと同じ構図です。スターがいない中でどうやって勝っていくか、そうした手本になってベスト16を目指してほしい」と関係者は力強く語った。

初戦の相手は東京都を4位で通過した佼成学園女子。チームスローガンである「努力に勝るものなし」をコートで体現し、全国大会常連校の実力を証明する準備はすでに整っている。

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