ウインターカップ2020 第73回 全国高等学校バスケットボール選手権大会


チケットの購入

AREA COLUMN 各都道府県紹介コラム

愛知県男子

2020年12月11日

ミニバスケットボール、中学、クラブチームと全国大会で活躍するチームが多いことでも知られている愛知。高校では228校(男子のみ)が登録するという大規模県だ。ウインターカップの予選は毎年1次2次に分け、9~11月に「ALL AICHI」(U18 ALL AICHI CHAMPIONSHIP)として実施されてきた。しかし、今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で代表決定トーナメント(男女各15校で実施)と1次・2次トーナメントに分割しての開催に。ただこれにより、どの試合も実力が拮抗した内容となり、僅差の結果が多く見られた。

ただ、この2月に行われた東海ブロック新人大会で優勝した中部大学第一はブロック推薦で本戦の出場が決まっておりALL AICHIには出場していない。それもあり、公式戦が本番のウインターカップとなるだけに試合間隔が空いたことがやや心配されるが、これまでで最高の成績である準優勝を上回る悲願の優勝が期待できるだろう。それは昨年の大会では2回戦進出に終わったが、その際のメンバーが残り、3年生を中心によくまとまったチームであるからと言える。加えて、ゲームを引っ張るのがオールラウンドなプレーを見せるU16日本代表の福田健人とインサイドで高さを誇る留学生のアブドゥレイ トラオレの2年生コンビであり、今大会でさらに成長するポテンシャルを秘めている。

一方、代表決定トーナメントを勝ち上がり出場権を獲得したのが桜丘だ。安城学園との代表決定戦では隙のないゲーム運びを見せ、前半で52-25と大量リードを奪った。第3クォーターに安城学園の反撃に遭うものの、4つのクォーターすべてで20得点以上をあげる攻撃力も見せ、98-72のスコアで勝利した。ウインターカップへの切符を手に入れた。最近の試合では3年生のセン マム リバスと2年生の松野遙弥の活躍が目立つが、持ち前の組織力は健在。昨年大会がベスト8進出、一昨年がベスト4進出と安定した成績を残しており、相性のいいウインターカップでも活躍が楽しみだ。

愛知は、多くの学校が5月まで学校が休校、部活動も6月から再開するところがほとんどだった。高校総体は予選から中止となり、8月に代替大会を各地区(6支部)内で実施。大学受験を控える3年生の大半は夏で引退、ウインターカップ予選は強豪校でも新チームで臨む学校もあった。
8月及び10月以降、再び新型コロナウイルス感染が急増している関係で、一部学校が大会に参加できず、現在でも部活動は制限をされながら行っているところもある。ALL AICHIは全て無観客で実施となり、今後次節新人戦も無観客で行う予定だ。

愛知から出場する中部大学第一、桜丘には上位進出を期待したい。なお、県勢の優勝となれば、1992年大会の愛知工業大学名電以来、28年ぶりの快挙となる。中部大学第一は6年連続9回目、桜丘は3年連続7回目と全国の強豪校からもマークされる存在になっている。また両校を率いる中部大学第一の常田健コーチ、桜丘の江﨑悟コーチは全国大会での経験も豊富であり、本番に向けてのどのようにチームを仕上げてくるかも注目されるところだ。
中部大第一は1回戦で北陸(福井)、桜丘は日本大学豊山(登録数枠 東京)との対戦が決まった。北陸はインターハイ、ウインターカップで優勝経験を持つ伝統校、また日本大学豊山も強豪ひしめく東京を代表するチームだけに簡単に勝利できないと言えるだろう。しかし、愛知のライバルたちと日ごろから研鑽した経験を糧に、今大会でも両校が活躍できることを望んでいる。

NOW LOADING

TOP