ウインターカップ2020 第73回 全国高等学校バスケットボール選手権大会


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兵庫県女子

2020年12月16日

今年のウインターカップに、兵庫県から男子は報徳学園、女子は三田松聖が出場する。

三田松聖は創部4年目にしてウインターカップ初出場を決めたフレッシュなチームだ。昨年までは3年連続で尼崎がウインターカップに出場。これまでも新人大会では三田松聖が尼崎を破って優勝したことはあったが、インターハイ予選とウインターカップ予選では決勝で敗れるなど、全国大会出場まではあと一歩届かなかった。その悔しい経験をバネに今年は準決勝で尼崎を62-57で下し、決勝では神戸龍谷と対戦。なかなか点差の離れない展開の中で、チーム一丸となってターンオーバーをせずに我慢し続けた三田松聖が80-74で接戦を制した。

ここ最近は三田松聖、神戸龍谷、尼崎、神港学園がベスト4に名を連ねている。尼崎が全国大会へ出場していることが多いが、この4チームの実力差はそこまでなく混戦状態だと兵庫県バスケットボール協会の担当者は言う。

それでもトップ争いに関して言うと、10数年前までは甲子園学院(22回出場)と夙川(14回出場)がウインターカップ常連校だった。しかし、甲子園学院は2002年の出場を最後にパッタリと姿を消している。それまで同校を率いていたコーチが退いたのを機に学校自体も強化に力を入れなくなった結果だ。また、夙川も同様に指導者の交代が関係しているとのこと。その後は、尼崎(6回出場)と神戸龍谷(5回出場)が出場回数を増やし、そこに須磨学園(3回出場)が加わっていたが、その須磨学園も監督が退いて以降はチームの強化が思うように進んでいない状況だという。

伝統校が姿を消したところに新たに加わったのが、三田松聖とウインターカップ予選で4位になった神港学園だ。神港学園はもともと男子校が共学になったことで女子バスケット部を創部。全中に何度もチームを導いたことがある指導者を招聘して強化を進め、創部3、4年で兵庫県のベスト4に入るチームになった。

しかし、男子は報徳学園がインターハイでベスト4、ウインターカップでもベスト8入りをしているが、女子は全国大会となると1回戦で勝つか負けるかという状況が続いている。兵庫県バスケットボール協会としてもアンダー世代の育成に力を入れ、今までは試合で勝ち上がってきたチームの選手に目を向けていたが、今は自己推薦形式で多くの選手をトライアウトに参加してもらい、そこから選手育成を図って高校世代の強化にも繋げようと取り組んでいる。

三田松聖に話を戻すと、インターハイも含めて全国大会には初出場のチームだ。全国大会初出場の勢いで、どこまで勝ち上がっていくか注目したい。

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