県下では3月から登校禁止となったが、春休みに入って部活動が一度は再開した。しかし、4月に入り新型コロナウイルスの感染拡大により春休み明けから休校処置が取られ、4月中に実施予定の春季大会が中止、立て続けに高校総体も中止となった。
5月末から分散登校、6月から登校が始まり部活度は感染対策を行った上で個人練習のみだった。7月から徐々に普段の練習が始まり、7月末には高校総体の代替大会「TOYAMA2020高等学校交流スポーツ大会」が実施された。
例年なら夏休み中は、県外遠征や強化練習試合などで各チーム強化を図っているが、今年は授業時数確保のため多くの学校で夏休み期間が短縮になり、また新型コロナの影響から県外遠征を控えたり強化練習試合が中止になるなどした。

様々な苦難を乗り越えて開幕した「第73回全国高等学校バスケットボール選手権大会富山県予選会」、準決勝は、高岡第一対砺波、高岡商業対龍谷富山の組み合わせとなり、高岡第一と龍谷富山がそれぞれ勝ち上がった。この両校による決勝は11年連続となる。決勝は高岡第一がオールコートのマンツーマンディフェンスで流れをつかみ、第1クォーターで30-14とリードする。一方、第2クォーター開始から龍谷富山の４番此川、５番種田のOFで点差を縮めるが、高岡第一がタイムアウト明けから流れをつかみ、そのまま勝利した。
ウインターカップでは3年連続8回目の出場となる高岡第一は。ライバル校の龍谷富山に勝っての出場。豊富な運動量の粘り強いディフェンスが持ち味で、まずは1回戦突破を目指したい。

写真提供：富山県バスケットボール協会

6月から7月にかけて、消毒用のアルコールがなかなか手に入らず、当初は次亜塩素酸水を学校内で使用した。また、部活動の再開に伴い、用具の消毒については次亜塩素酸水を、手指消毒はアルコールを使用した。
7月のTOYAMA2020大会以降、練習試合や大会をガイドラインに則って選手の体調を管理しながら行っている。富山県では感染症がそれ程広まっていないため、高体連主催のバスケットボール競技ではきちんと感染対策を取ったうえで保護者の観覧を認めているが、一般の観客の入場は認めていない。

写真提供：富山県バスケットボール協会