ウインターカップ2020 第73回 全国高等学校バスケットボール選手権大会


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岩手県女子

2020年12月22日

新型コロナウィルスが蔓延し、緊急事態宣言が出された時期に、岩手県は感染者数0が続いていた。とはいえ、全国大会、ブロック大会等が中止となったことから、県内の大会も中止、延期が余儀なくされた。そうした県内外の様子を見ながらの状況の中で、実施することになった各種予選大会、ウインターカップの岩手県予選でも感染防止を最優先し無観客での対応となった。
県内では7月に初の感染者が確認され、その後一時減少したものの、10月より増え始め、11月に入り感染者が急増しているという。岩手県女子のウインターカップ予選は、そうした最中、10月23日、24日に8地区の予選と推薦による32チームのトーナメントで開催した。

県新人大会で準優勝だった一関修紅がウインターカップ県予選の準決勝では盛岡市立に62-70で敗退。盛岡白百合学園が一関学院を89-52で退けたことから、決勝は盛岡白百合学園と盛岡市立の対戦となった。盛岡白百合学園が昨年度の岩手県新人大会から引き続き、同大会2年連続で23回目の優勝を果たした。新人大会からベスト4に変化はなかったものの、ここ数年続いていた盛岡白百合学園と一関学院の決勝カードは変化を見せてきている。今後は岩手県女子の様相も混戦が期待させられる。

女子決勝を戦った盛岡白百合学園は3年生がベンチ入り15人中3人と1、2年生が主体のチームながら、付属の中学校からともにプレーしている選手が多いことからチームとしての完成度は高く、新人大会でも優勝を遂げており勢いがある。決勝の相手、盛岡市立に対してはサイズでも上回っているが、試合の出だしでリズムを作ったのは盛岡市立。激しいディフェンスからのスティールで先行した。
しかし、盛岡白百合学園は慌てることなく得点を返すと、ゲームはハイスコアの展開を見せる。盛岡市立は阿部日那乃がドライブ、3ポイントシュートと気を吐くが、それを上回るペースで盛岡白百合学園がシュートを決め、第1クォーターを34-24でリードする。
第2クォーターに入ると盛岡白百合学園のディフェンスが冴え、ついに盛岡市立の封じ込めに成功する。後半に入り、盛岡市立も反撃を試みるものの、盛岡白百合学園のディフェンスを崩すことができない。そのまま流れを変えることはできずに勝敗は決した。
盛岡白百合学園はチームをまとめるキャプテンの佐藤実花が速攻、ミドルシュートと得点を重ねると、準決勝まで調子が上がらなかった1年生シューターの山田杏美も3ポイントシュートを4本沈める活躍、また、センターの菊地美奈も得点、リバウンドで存在感を発揮し、チームとしていい形が出来上がった。終わってみれば盛岡白百合学園が102-63と点差を付け、15年ぶりの優勝を目指す盛岡市立を退けた。

東北地区新人大会では、岩手県代表の盛岡白百合学園、一関修紅ともに決勝トーナメントには進出できずに終わったが、全国大会常連校である盛岡白百合学園のウインターカップでの飛躍に期待がかかっている。

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