ウインターカップ2020 第73回 全国高等学校バスケットボール選手権大会


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AREA COLUMN 各都道府県紹介コラム

東京都男子

2020年12月22日

コロナ感染症の影響により2020年度関東大会都予選、インターハイ都予選が中止。また、5月中は休校措置が取られ、当然部活動は休止となっていた。現在も朝の健康チェック、検温などの感染予防対策が継続されているところが多い。
そんな中、男子の2020 Tokyo Thanks Matchは専修大学附属、実践学園、日本大学豊山の3チームがウインターカップに出場するが、1月の新人戦本大会とベスト4 、ベスト8の陣容が大きく変動したことが大きな特徴である。

専修大学附属は実践学園に73-62、成立学園に93-67で勝利して2勝。対する日本大学豊山は成立学園に84-78、実践学園に53-88で敗れて1勝1敗。決勝リーグ最終戦は専修大学附属対日本大学豊山の戦いとなった。実践学園は96-58で成立学園に勝利しているため、日本大学豊山が専修大学附属に勝てば、3チームが2勝1敗で並ぶことになる。

第1クォーターはともにジャンプシュートやイージーシュートが入らず、開始2分半は無得点のスタート。専修大学附属が3ポイントシュートを決めると、試合が動き出した。序盤は日本大学豊山のゾーンディフェンスに苦しんだが、3ポイントシュートやショートコーナーからのジャンプシュートが入り始めると好リズムに。21-10と早くもリードを広げた。だが、日本大学豊山も第3クォーターにファストブレイクで加点すると、一気に34-40。そして第4クォーターには50-52と2点差まで詰め寄る。ところが、専修大学附属はここからインサイドアウトからの3ポイントシュート3本などで、61-51と再び日本大学豊山を突き放す。日本大学豊山は効果的な策を繰り出すことはできず、残り3分でこの試合最大の13点差つき、そのまま専修大学附属が逃げ切った。

東京都代表として春の高校選抜大会から数えて39年ぶり2回目の出場となる専修大附属は部員数が多く、活気のあるチーム。山下隆聖、佐野歩弥、中原康平の3年生を中心にゲームをメイクし、激しいディフェンスから速攻で相手を突き放したり、追い上げたりするプレーに注目したい。専修大学附属はベスト8決定戦から決勝リーグ3試合の全てで第1クォーターと第2クォーターを合わせた前半でリードを奪う立ち上がりの良さを見せたことも、39年ぶりの快進撃につながった。
7位から巻き返した実践学園は勤勉なディフェンスとハードワークが持ち味。オフェンスではボールとプレーヤーが、スペースを意識しながら止まることなく動くのが特徴。フィジカル面では当たり負けしない体作りができている。
20年ぶり4回目の出場となった日本大学豊山は足を使ったディフェンスと速攻をはじめとした勢いに乗ったオフェンスが持ち味。キャプテンの粕尾和季や篠田遊斗を中心に攻撃を組み立て、新沼康生や鎌田起世彦らの粘り強いリバウンドでゲームを作る。能力が高く勢いのある下級生のプレーも魅力。
ベスト8は4チーム中3チームが前回の成績より上回った。東大和南と八王子学園八王子はベスト16からステップアップし、日本学園は新人戦本大会初戦敗退からの急上昇。優勝した専修大学附属は3位から、実践学園は7位から、日本大学豊山はベスト16からの躍進となった。ベスト8決定戦で日本学園が早稲田実業を78-77、東大和南は帝京を69-68の僅差で下している。一方で、優勝した成立学園は4位、國學院大學久我山は5位で前回8強だった帝京、世田谷学園、東海大学菅生、早稲田実業はベスト16止まりだった。ベスト4決定戦で専修大学附属が八王子学園八王子を70-66、実践学園も國學院大學久我山を77-74と接戦を制したことが大きかった。

新人戦本大会から10か月で東京都の順位が大きく入れ替わったというよりも、東京都は多くのチームの実力が拮抗しているということだろう。

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