ウインターカップ2020 第73回 全国高等学校バスケットボール選手権大会


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鳥取県男子

2020年12月1日

ウインターカップ2020に出場するのは鳥取城北。近年力をつけてきた私立高校で、ウインターカップには2年連続2度目の出場となる。
今年度は新型コロナウィルスの世界的な感染拡大の影響で、県内の大会も1月におこなわれた新人大会と、今回のウインターカップ鳥取県予選しかおこなわれていない。鳥取県は4月以降、多くの学校行事が中止に追い込まれたが、一方で比較的に休校などは少なかった。それでも4月中旬から5月中旬までは部活動が禁止され、5月中旬以降、活動こそ制限付きで再開されたが、当初は対外試合も禁止されていた。5月末には対外試合も制限付きで再開されたが、インターハイ鳥取県予選は中止を余儀なくされ、6月以降に各地区で代替試合を実施するに止まった。
各校苦しいチーム作りを強いられるなかでも、県新人大会を制し、その後の中国ブロック新人大会でも準決勝まで勝ち進んだ鳥取城北は、ウインターカップ鳥取県予選でも初戦から対戦校を圧倒した。米子工業との決勝戦も100-72で完勝するなど、全試合を100点ゲームで勝利して、ウインターカップへの切符を手に入れている。

写真提供:鳥取県バスケットボール協会

3位は鳥取西、4位は倉吉北と、新人大会のときと勢力図はまったく変わらなかったが、一方でそれは上位4校がコロナ禍の苦しいなかでもモチベーションを下げることなく、懸命に練習を重ねた証拠とも言えよう。
鳥取城北に話を戻せば、力強いドライブが持ち味のエース、パワーフォワードの渡邊心を筆頭に個々の能力が高く、どこからでも得点を取れるのが魅力だ。全国レベルで見ると高さの面でやや見劣りはするが、激しいディフェンスからのトランジションオフェンスでどこまで対抗できるかがカギを握るだろう。高さの面では、1年生にモンゴルからの留学生 (196センチ) が加わった。まだまだ発展途上の選手ではあるが、彼の成長がチームに新しい力を加えることは間違いない。
初出場となった昨年度のウインターカップでは、初戦の一関工業 (岩手) こそ69-67で突破したが、2回戦の能代工業 (秋田) には69-79で敗れている。近年、鳥取県勢はウインターカップで3回戦のコートを踏んでいない。昨年の悔しさを知る渡邊や、同じくスタメン起用されていた田中楽人がその経験を生かして、次の扉を開くかに注目したい。

写真提供:鳥取県バスケットボール協会

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