ウインターカップ2020 第73回 全国高等学校バスケットボール選手権大会


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千葉県女子

2020年12月4日

試合終了後のベンチやテーブルオフィシャルの消毒、またフロアが密にならないように前の試合のハーフアップの禁止、試合間の時間を30分空けて試合前のアップ時間を確保。さらに、大会2週間前から体調管理シートを記入し、大会参加に際しては承諾書を提出するなど、万全のコロナ対策で臨んだウインターカップ千葉県予選。

女子は、2月の関東新人大会で昭和学院が決勝に進出したため、関東ブロック枠としてウインターカップへの出場枠が増え、県代表と合わせて2チームが出場する。そのため、昭和学院は県予選決勝のみのシードとなり、準決勝を勝ち上がった2チーム(千葉英和、幕張総合)で代表決定戦が行われた。

その結果、優勝した昭和学院が13年連続43回目、準優勝の千葉英和が6年ぶり3回目の出場を決めた。

1次ラウンドでは5ブロックで1月の県新人大会ベスト16が5回戦(決勝)で敗れ、コロナ禍での調整の難しさが浮き彫りになった形に。八千代が53-52で習志野に辛勝したのをはじめ、八千代松陰が成田国際に74-43、東金が拓殖大学紅陵に84-69、千葉敬愛が松戸六実に85-67に勝利している。
1次ラウンドを勝ち上がった8チームに県新人大会ベスト8を加えた16チームで争われた 2 次ラウンドでも初戦から試合が拮抗。市立柏と八千代松陰が73-68の5点差、敬愛学園と東京学館浦安が86-79の7点差、幕張総合と千葉敬愛が67-65の2点差など、どちらに勝利が転がってもおかしくない試合展開となった。
また、準々決勝はそれぞれ快勝したものの、続く準決勝2試合はともに僅差の接戦になり、代表決定戦への勝ち上がりに執着した白熱した戦いとなる。千葉英和は千葉経済大学附属を77-74、幕張総合は県新人大会3位争いを演じた市立船橋を80-77の僅差で両チームともに勝ち上がった。代表決定戦では千葉英和が前半から49-28と21点差をつけて幕張総合を圧倒。そのまま93-66で一蹴し、6年ぶりにウインターカップへの出場権を獲得した。

決勝は男子と同様、新人県大会と同カードの昭和学院対千葉英和。1月は87-53で千葉英和を圧倒した昭和学院だが、千葉英和にとっては関東ブロック新人準優勝の昭和学院に肉薄することで、ウインターカップで勝ち上がるための“物差し”にしたいところ。千葉英和は第1クォーターからゾーンディフェンスを仕掛けるなど、積極的な攻防を見せたが、サイズでも上回る昭和学院は西ファトゥマ七南(174センチ)の3ポイントシュートで抜け出し、徐々に点差を付ける。その後、千葉英和も食い下がり、10点差前後で得点が推移したが、昭和学院は三田七南(178センチ)らの3ポイントシュートで52-37と一気にリードを広げた。
後半、千葉英和はキャプテンの志村愛莉がチームをリードするものの、センターの高根澤伽心(183センチ)もベンチに下がり昭和学院が花島百花(178センチ)のペイントを支配し、第3クォーター終了時点で32点差を付けて勝負あり。13年連続で千葉県女王の座をつかんだ。

関東新人大会準優勝の結果から千葉県協会の推薦で決勝のみのスーパーシードとなった昭和学院。だが、公式戦は2月の決勝から実に8か月ぶり。コンディショニングやゲーム感も含めて、非常に難しい異例のシーズンとなったことは間違いない。
6年ぶりの出場となった千葉英和は、ウインターカップ2014で湯沢翔北(秋田)に初戦敗退を喫している。まずは初戦突破を目指したいところ。また、昭和学院は昨年のウインターカップ2回戦、ロースコアの展開で浜松開誠館(静岡)に敗れたが、今年は15人中10人以上が170センチ以上という大きい布陣で挑み、一発勝負でチームの特徴を最大限に発揮できた強みをウインターカップでも奮闘することだろう。

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