ウインターカップ2020 第73回 全国高等学校バスケットボール選手権大会


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大分県女子

2020年12月8日

今年のウインターカップに大分県から男子は柳ヶ浦、女子は中津北が出場する。

中津北は公立高校ながら5年連続13回目の出場を果たす大分県の強豪校だ。柳ヶ浦と別府溝部学園がトップ争いを繰り広げる男子とは異なり、女子は2018年に創部したばかりの大分や指揮官が若手コーチに代わった藤陰などの若いチームが、打倒中津北を目指し日々練習に励んでいる。

ウインターカップ県予選の決勝では大分と対戦。夏の大分県高等学校総合体育大会決勝と同じ対戦カードとなったが、夏は大分が中津北を破り初優勝を飾った。今回の予選でも接戦になったが、激しいディフェンスからの速攻とオールコートゾーンプレスを屈指することで中津北が86-83で勝利し、夏の雪辱を果たした。また、決勝戦ではエースの木下菜月が34得点を挙げる大活躍でチームを牽引。彼女がウインターカップでもどれだけ実力を発揮できるかが中津北が勝ち上がるための鍵になりそうだ。

大分県バスケットボール協会としてもU12、U14、U16で育成センター事業を中心にアンダーカテゴリーからの選手育成、強化を進めている。ミニバス、中学校ともに県内のバスケットチーム数は多い。育成センター事業では、隠れた素質や才能を早い段階で見つけて、大分県のバスケットレベル向上に向けて取り組んでいる。

中津北は2008年に大分県で行われた国民体育大会の時に強化指定校に選ばれて以来、積極的に強化を行い大分県の強豪校であり続けている。また、公立校であるためほとんどの生徒が地元出身であることも興味深い。大分県バスケットボール協会の担当者は「どの学校でも地元の方は応援してくれますが、県立高校だと近所の子であったり知り合いが多いので、より応援してくれますね」と語る。

中津北は2016年から2019年まで4年連続でウインターカップに出場しているが、どれも初戦敗退で終わっている。今年の初戦の相手は元日本代表の藤岡麻菜美がアシスタントコーチを務める千葉英和だ。180センチを超える大型センターを擁し、型にはまらない自由なバスケットスタイルで強豪チームが集う千葉のウインターカップ予選を勝ち抜いて来た強者なだけに、簡単な戦いとはならないはずだ。それでも中津北のメンバーはこれまでにウインターカップの舞台を経験している選手が多く、このアドバンテージを生かしたい。サイズ的には小さいチームだが、県立の中津北が全国の舞台でどれだけ自分たちのバスケットを遂行し、勝ち上がることができるのか楽しみだ。

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