ウインターカップ2020 第73回 全国高等学校バスケットボール選手権大会


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山梨県男子

2020年12月16日

男子は日本航空が決勝で日川を99-82の17点差で破り、2年連続7回目のウインターカップ出場を決めた。1月の新人県大会で優勝した市川は、4月から峡南地域にある市川、増穂商業、 峡南の3つの県立高校を統合して新設された青洲(学校名は公募)に。「市川・青洲」として市川の2、3年生との合同チームで戦いに挑んだ。

写真提供:山梨県バスケットボール協会

山梨県では1月に新人県大会以降、予定していた大会や代替大会についても実施することができず、10月から始まったウインターカップ県予選が今年度初の公式戦となった。
ウインターカップ県予選は新人県大会と同じ4チームが勝ち上がり、市川・青洲対日川、日本航空対東海大学付属甲府の対戦カードになった。新人県大会決勝リーグでは、市川が3戦全勝で優勝したものの、日本航空とは70-66の4点差、日川とは58-52の6点差とどちらの試合も大きな差はなく、ウインターカップ県予選でも拮抗したゲームが予想された。

だが、予想に反して準決勝で日川は市川・青洲を103-78、日本航空は東海大学付属甲府を95-66で一蹴し、決勝へと駒を進めたのだ。日川は準決勝まで、韮崎工業に107-37、笛吹に159-48、甲府昭和に100-53と全く危なげなく勝ち進んだ。一方の日本航空も同様に、駿台甲府に162-21、甲府西に100-66、富士河口湖116-76と順調に勝ち上がってきている。

決勝は第1クォーターから日川はドライブやジャンプシュート、日本航空は3ポイントシュートやセカンドチャンスを生かして入れ合いの様相に。残り6分で日本航空が13-8とリードしたが、互角ながら25-20で日川は先手を取った。第2クォーター、日本航空はドライブで逆転すると、オフェンスリバウンドで優位に立ち、そのまま12-2のランで日川を突き放しにかかる。日川は残り9分から約6分間ノーゴール。42-35と日本航空が主導権を握った。以降、リバウンドを制した日本航空に対し、日川はターンオーバーで波に乗れない我慢のクォーターに。第4クォーター、日本航空はドライブやポストプレーなどペイント内で着実に点を重ね、一方の日川はジャンプシュートやタフショットなどで点が伸びない展開。残り6分で日本航空のファストブレイクが決まって80-59の21点差。残り2分には日川がアンスポーツマンライクファイル。そのオフェンスで日本航空に3ポイントシュートを決められ万事休す(93-74)。そのまま日本航空が99-82で日川を振り切った。

写真提供:山梨県バスケットボール協会

決勝に勝ち残った日本航空と日川は、新人県大会時と比べてウインターカップ県予選の方が明らかに得点力は上がっていることが分かる。日本航空は平均75.7点(決勝リーグ)が97.0点(準決勝以降)、日川も57.3点(同)が92.5点(同)と大きく数字を伸ばした。約10か月で、得点もしくは攻撃回数の大幅アップが勝敗を分けたと言えるかもしれない。

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