ウインターカップ2020 第73回 全国高等学校バスケットボール選手権大会


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岡山県女子

2020年12月22日

ここ7年、岡山県の女子は就実がリードをしていた。ウインターカップも就実が7年連続で出場し、2年前にはベスト16まで勝ち進んでいる。新チームでも1月の県新人大会は就実が全勝優勝し、2月の中国ブロック新人大会でも準優勝を果たすなど、順調な滑り出しを見せていた。

しかしウインターカップに出場するのは倉敷翠松。8年ぶり16回目の出場である。同校は県新人大会で就実に次ぐ2位。しかも決勝リーグで敗れたときの点差はわずかに2点だった。中国ブロック新人大会こそ2回戦敗退だったが、さぁ、ここから巻き返しだと思っていた矢先の新型コロナウィルスの世界的な感染拡大だった。

倉敷翠松もまた、他のチームと同様にチーム作りが難航したはずだが、集中力を切らさずに強みである「総合力のあるオフェンス」を磨き上げ、インターハイの代替大会となった「岡山県高等学校総合体育大会代替大会」では就実に5点差で勝っている。そのときの自信が、11月におこなわれたウインターカップ岡山県予選で就実との差を18点差に広げる要因になったのだろう。

今年度の岡山県女子は倉敷翠松と就実が一歩抜け出る存在で、それを作陽、明誠学院、倉敷商業らが追う展開だった。その構図は最後まで変わらなかったが、お互いが切磋琢磨したことは、間違いなく彼女たちの次のステップにつながるはず。それは男子同様、上位チームによる代替大会だけでなく、3地区に分けた「チャレンジトーナメント」で高校バスケットに幕を下ろした3年生たちにもいえることだ。

ウインターカップでの岡山県勢を振り返ると、2年前に就実がベスト16に入っているが、さらにそれ以前、2006年の第37回大会で他ならぬ倉敷翠松が銅メダルを獲得している。偉大な先輩たちに追いつけるか。とはいえ、7年もの間、ウインターカップから離れている同校としては、就任2年目の白石理賀コーチを含めて初出場のようなもの。思い切りよく、どこからでも得点が取れる総合力で初戦からチャレンジしてもらいたい。

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