ウインターカップ2020 第73回 全国高等学校バスケットボール選手権大会


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岡山県男子

2020年12月22日

3年連続3度目のウインターカップ出場となる岡山商大附属だが、シーズンの序盤から順風満帆だったわけではない。1月におこなわれた県新人大会ではブロック別の予選で玉野光南に敗れている。その後、敗者復活戦から決勝リーグに進み、結果的には優勝を果たすのだが、最初に躓いていることを記しておきたい。2月の中国ブロック新人戦でも、準決勝こそ2点差で勝ち抜いたものの、決勝戦で広島県の瀬戸内に敗れている。
さらに夏。岡山県ではインターハイの中止を受けて、新人大会の上位16チームを4つの組に分けておこなう「岡山県高等学校総合体育大会代替大会」を実施。その大会でもまた岡山商大附属は岡山工業に手痛い敗戦を喫している。

新型コロナウィルスの影響でインターハイ、地方ブロック大会が中止を余儀なくされ、どのチームもチーム作りに苦慮していたはずだ。しかし岡山商大附属は県内および中国ブロックでいくつかの負けを経験していたことが、冬に向けたブラッシュアップに大いに役立ったといえよう。

ちなみに、岡山県では上記の16チーム以外は同代替大会の「チャレンジトーナメント」を「備前地区」「備中地区」「美作地区」に分けて実施。3年生最後の大会を彩っている。
玉野光南をはじめ、岡山工業、関西、岡山学芸館らも「打倒、岡山商大附属」を掲げていたはず。上記のとおり、玉野光南は新人大会で岡山商大附属に土をつけているし、インターハイの代替大会では敗れたものの1点差まで肉薄していた。新人大会の決勝リーグで敗れた他の3校も、チーム作りの序盤だったとはいえ、いずれも1桁点差での敗戦だった。岡山工業は、上記のとおり、代替大会で勝っている。それだけにウインターカップ岡山県予選は激戦になると思われた。

しかし結果から言えば岡山商大附属が全試合を100点ゲームで圧勝している。このことからも、彼らがこれまでの負けを単なる負けにせず、次につながる“いい負け”にしたことがわかる。
ウインターカップでは昨年、同校がベスト16に進出しているが、岡山県勢がその上の舞台、つまりメインコートに勝ち上がったのは2010年の岡山学芸館まで遡らなければならない。けっして簡単な道のりではないが、負けの悔しさを知り、そこから這い上がる力を持っている今年度の岡山商大附属であれば、同校にとっては初めての、岡山県勢としては久々のメインコートも十分に視野に入れられるはずだ。

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