ウインターカップ2020 第73回 全国高等学校バスケットボール選手権大会


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宮崎県女子

2020年12月22日

今回のウインターカップに、宮崎県から男子は延岡学園、女子は小林が出場する。

小林は、県立高ながらウインターカップ12年連続、通算37回の出場を誇る強豪校だ。ウインターカップ予選では決勝までのすべてを100点ゲームで制し、圧巻の強さを見せてウインターカップ出場を決めた。

宮崎県女子は小林、延岡学園、宮崎商業、日章学園がベスト4に入ることが多い。それでもウインターカップ出場に関しては、1974年の妻、2008年の延岡学園以外は、すべて小林が出場している。特にここ数年間は小林の『一強』という感が強いが、夏と冬では少々事情が異なっている。ウインターカップこそ小林が12年連続出場を果たしているが、昨年までの11年間の間でインターハイの出場は7回。2010年、2011年には宮崎商業が出場し、2014年と2017年には延岡学園が出場を果たしている。このように小林はインターハイの出場を逃すことはあるが、それでも夏から秋にかけてのウインターカップまでのチーム作りでライバルに差をつけて12年連続出場を成し遂げた。

また、男子と同様に延岡学園は女子も留学生を擁しているため、県内の大会で日頃から留学生を相手に戦うことで、宮崎県の高校は『留学生慣れ』をしているのが強みだ。特に小林に関しては、昨年のウインターカップのベスト8を懸けて留学生を擁する高知中央と対戦したが、圧倒されることもなく、いつも通りの小林のバスケットを遂行して勝利した。

宮崎県女子の育成年代の話をすると、2012年に五十市中を全中優勝へと導いた指導者が、今は三股中で強化に当たっている。その三股中は2017年と2019年に全中出場を果たしており、その卒業生が小林に進学するケースが多い。このように県内に全国でも勝てる高校があることで、宮崎県は有望な中学生選手の県外への流出を防ぐことができている。

中でも小林は熊本県よりに位置しているため、熊本や鹿児島、福岡といった県外への遠征も行きやすい。逆に言うと、宮崎市内の学校は県外へ行くのに時間がかかってしまうため、面積が大きい宮崎県の強化に関しては学校の立地も少なからず影響しているという。

今年の小林はサイズはないが、走る、リバウンドとルーズボール、そしてディフェンスで流れをつかむチームだ。今の3年生が1年生の時のウインターカップでは初戦敗退となったが、昨年はベスト8に進出。『世界一楽しむ』ことをテーマに掲げる小林が、自分たちのバスケットを遂行して昨年以上の結果を残すことに期待したい。

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