ウインターカップ2020 第73回 全国高等学校バスケットボール選手権大会


チケットの購入

AREA COLUMN 各都道府県紹介コラム

茨城県男子

2020年12月23日

茨城県の名門校といえば、土浦日本大学の名が真っ先に浮かぶ。長く県勢を牽引してきた同校は、今年で44回目のウインターカップ出場権を獲得し、つくば秀英との県予選決勝戦でも危なげなく勝ち切り、冬に備えていた。
今年のチームは特筆するビッグマンこそ不在だが、どのポジションにもサイズのある選手がそろい、ポイントガードを務める井上水都ですら身長187cm。スタメンの平均身長でいえば今大会でもトップクラスの大型チームだ。

すでに本戦出場権を獲得した状態で臨んだ県予選決勝の相手はつくば秀英。つくば秀英からすれば、土浦日大に対してどこまで食い下がれるか、また追い抜けるかを試す機会となった。
この試合の序盤はスコアこそ土浦日大がリードするが、つくば秀英の気迫のこもったディフェンスの前になかなか自分たちのリズムを掴めず。つくば秀英サイドとしては土浦日大のスリーを押さえつつ、確率の高いショットを効率よく決められたことが前半で10点さに止めることができた要因だろう。新人大会では前半で18点のビハインドを背負ったことを考えると確かな成長の跡を感じさせる結果。
しかし、後半、土浦日大がオールコートプレスを仕掛けて以降、試合の流れは大きくに傾く。前線からの激しいプレッシャーの前にターンオーバーを連発したつくば秀英を尻目に土浦日大は次々と加点。気が付けば20点以上の差が開き、勝負は決したのだった。

今年の茨城男子は土浦日本大が2月の関東新人大会の結果、持ち帰った+1枠の出場権を有しており、そのスポットを勝ち取ったつくば秀英が茨城県勢2校目の出場チームとしてウインターカップに挑む。県新人大会でも他を突き放す圧倒的な強さを見せたこの2校は、今年の茨城県勢の揺るがぬトップ2だった。

しかし・・・、大会直前の12月21日。チーム内での新型コロナウイルス感染の影響で土浦日大は無念の大会出場辞退。作り上げてきたものが目の前で崩れ去ってしまった。同じく女子の土浦日大も出場を辞退したことで、茨城からはつくば秀英が唯一の本戦出場校となる。大会目前でその道を断たれてしまった戦友たちの思いは、つくば秀英の選手たちに託されたのだ。

NOW LOADING

TOP