ウインターカップ2020 第73回 全国高等学校バスケットボール選手権大会


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広島県男子

2020年12月8日

2月におこなわれた中国ブロック新人大会で瀬戸内が優勝したために、コロナ禍で中国ブロック大会がおこなわれなかった今年度のウインターカップの男子の出場枠は、広島県が2校となった。勝ち取ったのは7年連続16回目の出場となる広島皆実と、初出場となる英数学館。ウインターカップ広島県予選のファイナリストだ。

1月の県新人大会を制し、上記のとおり中国ブロック新人大会も制した瀬戸内だったが、準決勝で英数学館に3点差で敗れ、2年連続のウインターカップ出場とはならなかった。一方の英数学館には、県新人大会の準々決勝で瀬戸内に敗れたという苦い経験がある。どのチームもコロナ禍でのチーム作りは思うように進まなかっただろうが、少なくとも英数学館には1月の悔しい経験がいい糧になったようだ。ウインターカップ広島県予選の準決勝でも、序盤から瀬戸内に大きく引き離されながら、粘り強いディフェンスを継続し、最後の最後で逆転をして、ウインターカップの出場権を手に入れている。この経験はきっとウインターカップ本戦でも役立つだろう。

県新人大会で2位だった呉港も、ウインターカップ広島県予選の準決勝で広島皆実に敗れている。広島皆実も英数学館と同じように、県新人大会の準決勝で呉港に2点差で敗れている。つまり今年度のウインターカップに出場する広島県男子の2校は、いずれも悔しさのなかから這い上がってきたチームというわけである。
新型コロナウィルスの影響でインターハイはもちろん、その広島県予選も中止となったため、2020年度でいえば、各校にとって初めての大会となった。広島皆実はこれまでの経験を武器に、英数学館は一度敗れたことのあるチームに勝った自信を勢いに換えて、ウインターカップに挑む。

ウインターカップ広島県予選では新型コロナウィルスの対策として、1回戦から3回戦までは8分の4クウォーター制にし、4回戦から準決勝までは10分の4クウォーター制ではあるけれども、ハーフタイムが7分と、選手同士が接触する時間を減らすような工夫をしてきた。前の試合のハーフタイムでのウォーミングアップもおこなわないことにした。そうした工夫の先に両校のウインターカップ出場はある。

前回大会も男子は広島県から2校出場しているが、いずれも初戦敗退。近年の成績を辿ってみても、広島県の男子は2016年、2017年に広島皆実がベスト8に入ったのが最高である。一戦一戦の積み重ねが大事であることは言うまでもないが、近年では見られていないベスト4以上の成績に挑みたい。

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