山梨県女子
2020年12月16日
山梨県ではウインターカップ県予選が今年度初の公式となったが、6月頃から各学校で段階を踏んでの活動が再開。そして、8月頃からは県内チームとの練習ゲーム実施が可能なり、感染対策を徹底しながら通常の活動ができている。
ウインターカップ県予選で女子は接戦の末、日本航空が初出場を決め、男子とともにアベック出場を果たした。日本航空は1月の新人県大会予選トーナメントで68-58と苦戦を強いられた吉田を104-61で撃破すると、続く準決勝は決勝リーグで苦杯をなめた富士学苑を78-77の僅か1点差で振り切ると、決勝でも韮崎を72-69でねじ伏せ、初優勝を果たしている。新人県大会で富士学苑に66-80、韮崎に76-80で敗れていたものの、新チームではしっかりとリベンジ。準決勝、決勝での接戦をものにして見事勝利した日本航空はチームとして着実に成長を遂げた。
写真提供:山梨県バスケットボール協会
決勝は第1クォーターで日本航空が3ポイントシュートやドライブなどで、12-2とスタートダッシュに成功。韮崎は開始2分でターンオーバーが3と苦しい出だしとなった。だが、韮崎も第2クォーターにはゾーンプレスでリズムをつかんで、じわじわと追い付いて逆転。前半を34-33と、試合を振り出しに戻した。第3クォーター、韮崎はハーフタイムを挟んだにもかかわらず勢いを継続させ、ドライブからのバスケットカウントなどで一時は10点差を付ける。その後、どちらも決め手に欠き、試合は接戦に。日本航空はコーナーからのジャンプシュートで第4クォーター残り5分には63-62と再逆転した。結局、日本航空は残り時間を何とか凌ぎ切り、72-69の僅か3点差ながらウインターカップ初出場を決めた。
日本航空はここ数年、韮崎や富士学苑に準決勝で阻まれ、インターハイ県予選やウインターカップ県予選、新人県大会などで全て3位。だが、なかなかチーム力や順位をジャンプアップするのは難しいものの、トップを狙えるベスト4という位置からチャンスを逃さず決勝進出、そして初のウインターカップ出場につなげた執念が実った形となった。ナイジェリア出身の留学生(185センチ)の高さを生かした攻撃と、アウトサイドからのシュート力が上がってきたのも好材料。1、2年中心のチームになるが、全国大会での経験は今後に役立つはずだ。
写真提供:山梨県バスケットボール協会
ウインターカップ県予選で一昨年は韮崎が優勝、昨年は富士学苑、そして今年は日本航空と3チームが混戦になってきた山梨県。上位チームが混戦から抜け出して全国大会へと駒を進めることは、ウインターカップでの戦いにも重要な意味を持つことになるだろう。