宮崎県男子
2020年12月22日
今回のウインターカップに、宮崎県から男子は延岡学園、女子は小林が出場する。
男子の延岡学園は、今年で3年連続17回目の出場となる。ウインターカップ予選の組み合わせは冬の新人大会の結果を基に、延岡学園、小林、宮崎工業、都城工業の4チームが2次ブロックから出場。延岡学園は延岡工業との初戦を122-47と圧倒し、その後は宮崎工業を86-80で下し、決勝に進出。決勝戦ではライバルの小林と対戦し、接戦となるも残り5分を切ってからの攻防で上回り、82-77でウインターカップ進出を決めた。
宮崎県男子のベスト4は、延岡学園、小林、宮崎工業、都城工業が常連だ。ウインターカップには延岡学園と小林が数年単位で交互に出場している。延岡学園は留学生プレーヤーを擁することで、小林を始め他の高校は日頃から留学生対策を練習している。そのため、関係者も宮崎県のバスケットレベルが上がって来ていることを実感しているという。また、2011年と2012年大会では延岡学園がウインターカップで優勝したため、翌年は宮崎県から2チームが本大会に出場することができた。過去の話にはなるが、身近に日本一のチームがいることは、学校は違えど県内の選手に与える影響も大きかったという。
九州の中では全国屈指の強豪校を擁している福岡県がトップに位置するが、宮崎県はその福岡に次ぐ強さを誇る。関係者も「競技人口が少ない割には、九州の中でも頑張っていると思います」と手応えを語る。というのも、宮崎県はそもそもチームの数自体が少ないため、どのチームもすぐに県大会に出場できるのが現状だという。それでも今年のウインターカップ予選は、新型コロナウイルス感染対策として県北や県南などでの交流を防ぐために、各地区で予選を行い、県大会に出場できる学校数を減らした。
宮崎県男子の育成で言うと、強豪の中学校はあまり固定されていないが、近年は宮崎県バスケットボールの普及と育成を目指すジュニアバスケットスクールが設立されるなど、アンダーカテゴリからの強化を進めている。
話を延岡学園に戻すと、トランジションバスケを持ち味としたチームだ。また、2年生の時から主力として試合に出場している司令塔の木下岳人とボーグ健がチームの柱となる。日本一を見据えながらも、過去2年間で先輩たちが超えられなかった『ベスト4』を第一の目標として練習に励んでいる。そして大会最年少コーチの楠元龍水が、今年のウインターカップでどのような延岡学園のバスケットを披露するのか注目だ。