ウインターカップ2020 第73回 全国高等学校バスケットボール選手権大会


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鹿児島県男子

2020年12月11日

今年のウインターカップに、鹿児島県から男子は鹿児島工業、女子は鹿児島女子と、どちらも公立高が出場する。

男子の鹿児島工業は10年ぶり5回目のウインターカップ出場。ウインターカップ予選の組み合わせは1月の新人戦の結果を基に作成し、ここ10年で7回のウインターカップ出場を果たす川内が第1シードに登場。昨年の鹿児島インターハイに県2位で出場した鹿児島工業は第4シードでの出場だったが、準決勝で優勝候補の川内を延長戦の末に破り、その勢いのまま決勝に挑むと第2シードのれいめいを69-58で下し、ウインターカップの出場権を獲得した。

写真提供:鹿児島県バスケットボール協会

鹿児島県の男子は県立高校の川内と鹿児島工業が長年強豪校として存在し、れいめい、池田という私立の新興勢力が、ベスト4にここ数年は加わってきている。上位4チームの実力に大差はないが、だからこそ今年は新型コロナウイルスの影響が出たという見方もあると、鹿児島県バスケットボール協会の担当者は言う。

というのも、自粛期間明けは練習再開の時期も学校によって差があり、さらに練習時間に制限を設けるなど各々対応が異なった。特に川内は進学校であるため他校に比べると練習時間が短かったという。ウインターカップ予選が始まるまでは、そういった影響はあまりないだろうと思われていたが、蓋を開けてみるとそこが大きな差となって出たという意見もある。

鹿児島県のバスケットボール事情としては、昨年に鹿児島インターハイが行われ、今年は3月に九州大会、そして10月には国民体育大会(国体)が開催される予定だったが、中止や開催延期を余儀なくされた。鹿児島県バスケットボール協会としても、地元開催の国体に向け5か年計画で強化を進め、小学6年生のうちから優秀な選手を招集し強化合宿を定期的に開催してきた。

昨年の茨城国体で鹿児島県は予選を突破して本大会に出場することができたため、時間をかけてチーム作りを行えば、若いU16世代では勝ち上がることができるという実感も得て、その勢いのまま2020年の鹿児島国体に挑む予定だった。そのため鹿児島県としても国体の開催延期は残念だが、選手たちが学んだことはそれぞれの舞台で今後生かされることを期待したいと、担当者は語る。

鹿児島工業に話を戻すと、身長があるわけでもなく、爆発的オフェンス力があるわけでもないが、粘り強いディフェンスから勝機を見いだすことができるチームだ。ペイント内の攻防ではサイズで劣る分、全員でリバウンドを取りにいくなどの泥臭いプレーが持ち味だ。また、ウインターカップ予選では試合を重ねるごとにチーム力を高めて勝ち上がっていっただけに、その力を本大会でも発揮できるかどうか、注目したい。

写真提供:鹿児島県バスケットボール協会

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