ウインターカップ2020 第73回 全国高等学校バスケットボール選手権大会


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佐賀県女子

2020年12月4日

佐賀県の女子代表校は佐賀北。県大会では武雄との準決勝で102-42と圧勝し、決勝では佐賀聖和と最終クォーター残り30秒で2点差という接戦を演じながら、粘り強い戦いでリードを守り切り、87-83で優勝を決めている。佐賀県ではもともと佐賀聖和が強豪で、佐賀北を含む公立高校は2番手グループの立ち位置。佐賀北は10年に一度のペースでしか県大会でしか勝てなかったが、これで4年連続7回目のウインターカップに出場となる。

男子と同様、佐賀県は2024年に佐賀で行われる国民スポーツ大会を控えていることでバスケットボールのチーム強化にも力を入れている。佐賀北も強化指定校の一つで、公立校でありながら選手集めにも力を入れて、県内の良い選手が集まるようになりつつある。結果が出ることで良い選手が集まっていることも、4年連続の県大会優勝に繋がっている。

最優秀選手に選ばれたのは2年生の谷口奈瑠瀬。サイズはないがスピードとシュート力、またチームメートに点を取らせるプレーも得意なポイントガードで、この 1 年でチームに欠かせない選手へと成長した。フットワークとスピードを重視した平面のバスケットという佐賀北のプレースタイルを象徴する選手だ。

しかし、こちらも男子と同様に、ほとんどが地元出身選手、そして留学生プレーヤーのいないチームで全国大会での1勝を挙げるのは簡単ではない。2012年に佐賀清和が1回戦を突破したのを最後に、長らく1回戦負けが続いている状況だ。

昨年の佐賀北は、インターハイ終了後に3年生が全員引退。ウインターカップ予選は2年生と1年生だけで勝ち抜き、本大会を経験した。そのチームがそれぞれ3年生、2年生となって現在に至る。昨年大会はアレセイア湘南に85-45と大敗を喫して 1 回戦で姿を消したが、その経験をどういう形で生かすことができるかがカギとなりそうだ。

今年は新型コロナウイルスの影響で公式戦の機会が少なく、どのチームも合わせの部分や試合勘、実戦経験に不安を抱いたまま最後の大会となるウインターカップに臨む。結果論ではあるが、昨年から選手が代わっていないことは佐賀北にとってはメリットとなりそうだ。

今回、1回戦で当たるのは和歌山県代表の和歌山信愛。隣接する大阪から来ている選手が多いものの、留学生プレーヤーはおらず、こちらも1回戦突破をまずは目標とするチーム。全国的に注目を集める強豪校ではないにしても、初戦突破に意欲を燃やす両チームの激突に注目したい。

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