ウインターカップ2020 第73回 全国高等学校バスケットボール選手権大会


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大分県男子

2020年12月8日

今年のウインターカップに大分県から男子は柳ヶ浦、女子は中津北が出場する。

昨年と一昨年は別府溝部学園が出場し、柳ヶ浦は3年ぶり3回目の出場となる。大分県では柳ヶ浦と別府溝部学園が留学生を擁しており、毎年県のトップを争っている。この私学2校に対し、大分舞鶴や大分上野丘、中津北といった公立高校が挑む構図ができあがっている。

今年は新型コロナウイルスの影響で大会中止が相次いだため、新人大会のポイントを元にウインターカップ予選の組み合わせを作成した。新人大会では柳ヶ浦の留学生が負傷してフルタイムで出場できなかった影響で4位になったため、新人大会を制した別府溝部学園とウインターカップ予選では準決勝で対決することに。準決勝では接戦の末に67-62で柳ヶ浦がライバル対決を制し、決勝では大分舞鶴に87-62で快勝した。柳ヶ浦の強さの秘訣は留学生プレーヤーの存在だけでなく、ディフェンスにある。全員がハードに守ることで相手のパスコースを塞ぎ、速攻で得点を重ねることができるチームだ。

柳ヶ浦と別府溝部学園は、今でこそ留学生や県外から来ている選手もいるが、それもここ最近の話。創部4年目にして2018年にウインターカップ初出場を果たした別府溝部学園を率いるのは強豪、福岡第一出身の末宗直柔コーチだ。この2校がトップ争いを繰り広げているが「今までにはなかった刺激が大分県にも入って来たことで、県全体に良い影響を与えている」と大分県バスケットボール協会の担当者は言う。また、県外の強豪校とも積極的に練習試合を行うなどして強化に励んでいる。

大分県バスケットボール協会としてもU12、U14、U16で育成センター事業を中心にアンダーカテゴリーからの選手育成、強化を進めている。ミニバス、中学校ともに県内のバスケットチーム数は多い。大分県自体もスポーツに対して理解があり、今年の夏は無観客ではあるが大分県高等学校総合体育大会を実施。ウインターカップ予選しか公式戦ができなかった県もあるため、柳ヶ浦にとって場数を踏めたことはアドバンテージになるだろう。

柳ヶ浦がウインターカップに初出場した2013年は初戦で前橋育英に完敗。2回目の出場となった2017年大会では、初戦で和歌山工業を86-72で下したが、2回戦では八王子学園八王子に80-96で敗れている。今回の出場メンバーにウインターカップ経験者はいないが、持ち前のディフェンス力に機動力を生かしたバスケットでウインターカップで初の2回戦突破なるか注目だ。

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