ウインターカップ2020 第73回 全国高等学校バスケットボール選手権大会


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沖縄県女子

2020年12月22日

沖縄県女子は県予選を3年連続で制した西原がウインターカップに出場する。

3連覇という結果だけを見れば、西原が沖縄の覇権を握っているように思えるが、実際は実力が拮抗していると関係者は言う。「4年前までは那覇の優勝が続いていました。西原が強くなってきたと同時に那覇が少しずつ落ちてきて、糸満や小禄もずっとベスト4くらいの実力を持っています」

実際、西原はチームが代替わりして以降、県大会で優勝を逃し続けてきた。世代交代に時間がかかったが、インターハイ予選でようやく優勝を遂げ、その勢いのままウインターカップ予選も制した。西原が躍進した理由の一つに1年生ながら主力を務める中村望愛の存在が挙げられる。コザ中のエースとして活躍していた中村はインターハイ予選決勝でチームハイの29得点を記録。関係者も「沖縄では大きいほうで、女子にしては身体が強い。1年生とは思えないくらいゴール付近のシュートをしっかり決めてくる」と評価するほど。彼女が加入し、チームの厚みは確実に増した。

また、エースガードの知名梨里亜も忘れてはならない。昨年のウインターカップに出場し、シャンソン化粧品シャンソンVマジックに入団した知名祐里は彼女の姉だ。偉大な姉の背番号7を受け継ぎ、2年生ながらもチームを引っ張っている。以前はパスを選択することが多かったが、ドライブやミドルシュートなどオフェンス力が各段に増し、中心選手へと成長した。

新型コロナウイルスの影響でインターハイが中止となり、それに伴い代替大会を開催する県も多かったが、沖縄は感染者が少なかったこともあってインターハイ予選が開催できた。今回の予選と同じように、無観客で大会を開催したが、当時は子供の晴れ舞台を見たいと願う保護者による署名運動が起こるなど、運営には多くの苦労もあったという。ただ、緊急事態宣言が発令され、様々な催し物の中止が続々と決まっていく中、試合ができるだけでもありがたいという感情が芽生え始め、今回のウインターカップ予選は滞りなく開催できたという。

西原の1回戦の相手は米子南。ここを超え、順当に行けば2回戦で強豪の聖カタリナ学園と対戦する。ここ2年間で、2018年のウインターカップ2回戦、昨年のインターハイ2回戦で対戦するなど、どこか縁を感じると関係者は言う。昨年のインターハイでは聖カタリナ学園を64-63で下し、沖縄県史上最高のベスト8の成績を残した。今年も聖カタリナ学園超えを果たし、上位進出を狙う。

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