ウインターカップ2020 第73回 全国高等学校バスケットボール選手権大会


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【現地レポート⑨】専修大学附属、41年の指導と部員72人で手にした39年ぶりの大舞台

2020年12月24日

 専修大学附属 ( 東京 ) は、サイズこそ小柄だが、粘り強いディフェンスからの速攻を身上とするチームだ。今年はコロナ禍でなかなか練習も満足にできなかったが、都総体の代替大会として行われた『2020 Tokyo Thanks Match』では、八王子学園八王子や実践学園といった強豪を次々に撃破。「一つ勝つごとに、だんだん自分たちに自信が付いて、いいプレーが生まれていきました」と服部康弘コーチが言うように、勢いそのままに決勝リーグ全勝を果たし、ウインターカップへの39年ぶり 2 回目の出場を実現した。

 同校一筋で指導歴41年を迎えた服部コーチにとっても、ウインターカップは久しぶりの舞台であり長年の悲願だった。今大会で掲げた目標はまず「全国 1 勝」。だが、その行く手に強敵・開志国際 ( 新潟 ) が立ちふさがった。序盤から攻防で圧倒され、前半で18-50と大差を付けられると、その後も状況を覆すことはできずに48-117で完敗。試合後、「都大会では対戦相手を研究してうまく戦えたのですが、今回は一人一人の力が違い過ぎました」と服部コーチは脱帽していた。

 ただ、地力の差を見せ付けられる形にはなったものの、中学時代にジュニアオールスターに選ばれた選手もほとんどいない中、都全勝で39年ぶりにこの舞台に戻ってこられたことは価値ある偉業だ。しかも今年の部員は80人ほどおり ( 3 年生が引退して現在72人 ) 、チームが一つになるのもそう簡単なことではなかった。それでも、「部員が多いと声が届かなかったり、意識の差が生まれたり大変でしたが、キャプテンとして行動や自分の背中で示そうと意識してきました」と話す# 4 山下 隆聖選手を中心に、チームで一致団結。都新人大会 3 位から大きく成長を遂げ、全国への重い扉をこじ開けた。

 ちなみにその山下選手、実は中学時代に当時声をかけられていた高校の練習試合を見学に行き、その対戦相手だった専修大学附属のバスケットに一目惚れ。現在、白鷗大で活躍する菅谷勘太選手らがいたときのチームを見て、「エースの菅谷さんもすごいし、何回も試合を見に行くうちに、僕が言うのもおこがましいですが周りの選手もどんどんレベルが上っていって。僕もここで成長したいと思いました」と、自らの進む道を決めたのだという。

 偶然の一目惚れと自らの大きな決断によって進んだ専修大学附属での日々を経て、「1 年生から試合に出してもらって、先輩たちの背中を見て学ぶことも多かったですし、学年が上がるにつれて、ルーズボールとかリバウンドとか地味な仕事をやっていこうと思うようになりました」と自身の成長を語る山下選手。 大所帯のチームで団結し、全国のひのき舞台で締めくくった 3 年間に思いを馳せながら、「専修を選んで良かったなと思います」とすがすがしい表情で断言していた。

 

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